収納ベッド

ベッドと収納、2つの機能を持つ「収納ベッド」は、「限られたスペースを有効活用できる家具」として、近年注目を集めています。

 

デッドスペースになりがちなベッド下空間を、日常アイテムの収納場所として使うことで、部屋の中に散らかりがちなモノを減らすことにもつながります。

 

ベッドの大きさを大きくすればするほど、確保できる収納空間も広くなりますが、部屋の面積に対して大きすぎるベッドを選ぶと、かえって使い勝手が悪くなってしまいます。

 

そこで今回は、収納ベッドの特徴と共に、部屋の大きさと使い勝手、収納ベッドレイアウトの工夫についてご紹介したいと思います。

 

 

「置ければOK」は危険です

ベッドは、現代の日本人にとって欠かせない家具の1つとなっています。

Nijiro
Nijiro
6帖ほどのワンルームでも、「ベッドを使いたい。」と考える方も多いですよね。

 

ベッドで寝ることで、

 

 

・ホコリによる悪影響を最小限に抑えられる

 

・いちいち布団を押し入れにしまわなくてもよい

 

・寝たり起きたりする動作が楽

 

・外国風のオシャレな生活ができる

 

 

といったメリットを享受できるでしょう。

 

しかし、「絶対にベッドで寝たい!」という強い気持ちでいると、やってしまいがちなのが「部屋の寸法を測り、ギリギリだけど設置できるからOK!」という決断です。

Nijiro
Nijiro
ベッドは設置できるかもしれませんが、部屋の中でベッドが占める面積が大きくなれば、その分使い勝手が悪くなってしまう可能性も。

 

一般的な日本の住宅において、「6畳間」の平均サイズは360cm×270cmです。

 

「4畳半」になれば270cm×270cmになりますし、「8畳間」になれば360cm×360cmとなります。

 

まずはこの数字を、頭の中に置いておいてください。

 

ベッドのサイズは商品によって多少異なりますが、以下のようになります。

 

 

・シングルサイズ……約100cm×210cm

 

・セミダブルサイズ……約125cm×210cm

 

・ダブルサイズ……約145cm×210cm

 

 

Nijiro
Nijiro
「ベッドを設置するだけ」であれば、6畳間という限られた空間内に、ダブルサイズの大きなベッドを設置することも可能です。
しかしベッドを快適に利用するためには、「通路」を確保する必要があります。
Aki
Aki

 

通路とは、

 

 

・寝たり起きたりする動線を確保するため

 

・シーツやマットなどの寝具をこまめに交換するため

 

 

に必要となるものです。

Nijiro
Nijiro
快適に動ける通路が確保されていれば、上記のような動きがストレスにつながることはありません。
いつでも快適な睡眠環境をキープできることでしょう。

 

さて、気になる通路幅についてですが、「60cm」確保できれば十分と言われています。

 

Nijiro
Nijiro
ベッドの両側からアプローチしたい場合には、壁から60cm(通路分)+100cm(シングルベッドの幅)+60センチメートル(通路分)の合計220cmを確保する必要があります。
「一人で使うベッドだから、壁付けでも構わない!」というなら、ベッドと壁を10cm程度離すことをおすすめします。壁から10センチメートル+ベッド幅+通路分を確保しましょう。
Aki
Aki

 

部屋のサイズに合わせて、どう設置するのがベストなのか検討してみてください。

 

 

収納ベッドの場合は「収納アクション」にも注目を!

通常のベッドの場合は、「ベッド本体サイズ」と「通路分」を確保すれば、安心して使うことができます。

Nijiro
Nijiro
しかし、収納ベッドの場合には、もう1つ考慮しておくべきポイントがあります。それが「収納を使うための動作を行う場所」についてです。
それほど広くはない寝室に大きなベッドを配置して、通路幅60cmを確保したとしても、たった60cmでは「引き出し式の収納を開けて、内部のものを出し入れする」という作業は簡単ではありません。
Aki
Aki

 

毎日の出し入れが苦痛になれば、せっかくの収納場所も単なるデッドスペースになってしまいますね。

Nijiro
Nijiro
引き出し式の収納ベッドを採用する際には、「引き出しサイズ」にも注目してみてください。

 

どの程度の引き出しがセットになっているのかは、商品により異なります。

 

例えば、「ウォールナットデザイン収納ベッド【CRF】」の場合、セットになっているのは、内寸W92×D43×H10cmの引き出しが2つです。

収納アクションについて検討する際に、特に重要なのは「奥行」に関する情報で、この場合は43cmということになります。
Aki
Aki

 

ベッド幅にプラスして、引き出しを無理なく引っ張りだすためのスペース、さらに引き出した収納の前で作業をするスペースを確保しましょう。

 

収納作業スペース

 

作業スペースとしては、60cm程度の幅が確保できると、非常に動きやすくなります。

 

Nijiro
Nijiro
収納ベッドを購入するのであれば、事前に「どのようにベッドを設置すると、収納部分も含め、部屋のスペースを有効活用できるのか」をしっかりと検討しておくことをお忘れなく。

 

ベッドをどのように設置したいかは、個人によっても好みが分かれるポイントだと言えるでしょう。

 

インテリアにも「定説」はありますが、自分自身がもっともくつろげるスタイルを取り入れるのがベストです。

引き出しタイプの収納ベッドの場合、「引き出しがベッドの左右どちらに設置されているのか」によって、設置スタイルが限定されてしまうケースがあります。
Aki
Aki

 

収納ベッドの中には、こうした事態を見越して、「ベッドの左右どちらにも引き出しが設置できるよう設計されている商品」があります。

harry
harry
将来的にベッドの向きを変える可能性もありますから、最初からこうしたタイプを選択しておくと便利です。

 

左右入れ換え可能

 

 

通路幅ギリギリしか確保できない場合には?

Nijiro
Nijiro
部屋のサイズやほかの家具との兼ね合いによっては、「収納ベッドを導入したいけれど、ベッド幅+通路幅ギリギリしか確保できない。」なんてケースもあるでしょう。

 

このような場合には、跳ね上げ式の収納付きベッドを採用するのがおすすめです。

ベッドの床面をそのまま上に跳ね上げ、その下の空間を収納として活用できるスタイルのため、引き出しを開けるためのスペースが必要ありません
Aki
Aki

跳ね上げ式収納ベッド

 

また、ベッド下の大容量空間を丸ごと活用できるため、布団やカーペットなど、大きくてかさばる荷物も収納することができます

 

 

まとめ

Nijiro
Nijiro
収納ベッドを賢く導入するためには、部屋のサイズやベッドのサイズはもちろんのこと、「通路幅」や「収納アクションをとるために必要な場所」についても検討しておく必要があります。

 

サイズを確認する際には、実際に導入予定の部屋に、メジャーを当ててシミュレーションしてみるのがベストです。

harry
harry
ベッドがどのあたりまできて、ここが収納スペースで……なんて、動線を確認してみてくださいね。

 

■この記事の主担当
Njiro Hayabusa
当ブログ管理人。家具選びの際に役立つ情報や人気商品、おすすめのアイテムなど、インテリア家具にまつわるいろいろなお話をできたら、と思っています。

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