ソファ

ソファは、リビングルームにくつろぎの空間を演出する上で欠かせないインテリア家具です。

 

しかし、巷には様々な形やサイズを持つソファがあり、どれを選べばよいのか迷ってしまう人も少なくありません。

 

ソファの選び方には、色やサイズ、用途、形状など、様々な切り口が存在します。

 

そこで今回は、ソファを選ぶにあたって、どこを注目すべきかについて考えてみたいと思います。

 

座り心地を左右する、ソファの構造

ソファ選びの際に最も重要なのは、色や形状ではなく、ソファの構造です。

 

これは、座り心地を決定する大事な要素となります。

 

ソファの構造は、木製の骨組みによって全体の形状を決め、その上からウレタンフォームで覆うことでクッションとしています。

衝撃吸収材

クッション以外にも、バネなどの衝撃吸収材を使って、座った時の人体の重さを受け止められるようにしています。

 

衝撃吸収材は、縦巻きのバネを使ったコイルスプリング、横方向に連結するS字バネ、ゴムが編み込まれることで弾力を実現したウェービングベルトの3種類があります。

 

▼コイルスプリング

コイルスプリング

 

▼S字バネ

Sバネ

 

▼ウェービングベルト

ウェービングベルト

 

主に座面の下に敷きつめられていることが多いですが、ウェービングベルトやコイルスプリングは背面に使用されることもあります。

 

衝撃吸収材の材質によって座り心地が異なり、コイルスプリングはどこに座っても同じような弾力を感じ、耐久性が高く、身体にもあまり負担をかけませんが、柔らかさよりも弾力が強くなります。

 

ウェービングテープの場合、ほどよい柔らかさと弾力を味わうことができますが、長期間の使用でゴムが伸び切ってしまうリスクや、身体への負担が大きくなる欠点があります。

 

製造コストはコイルスプリングよりもウェービングベルトのほうが安く、重量も軽いため、性能や座り心地を取るならばコイルスプリング、価格とソファ自体の重量を取るならばウェービングベルトを選ぶと良いでしょう。

 

座面や背面は、衝撃吸収材の上からウレタンフォームをどれだけ被せているかによって座り心地が決まります。

 

密度や厚み、ウレタンフォーム自体の硬さによっても座り心地は変わってくるため、ソファを選ぶ上では、予め自分の使い方に合わせて理想の座り心地を想定しておくことをおすすめします。

張り地

ソファの表面に使用されている生地を張り地といい、ソファの外観だけでなく、肌触りなどに関わってくる大事なパーツです。

 

値段は張りますが、通気性や汚れに対する耐性が高い天然皮革や、天然物より性能や肌触りは一段劣るもののカラーバリエーションの豊富さや値段の安さで優れる人工皮革、汚れやダニ対策が常に必要となるがお手入れのしやすさや価格の安さでは他の追随を許さない布素材の3種類に分けられます。

 

▼天然皮革

優雅なラグジュアリー空間を演出!本革+合皮ハイバックソファ3P【VGZ】

 

▼人工皮革

ブラック&ホワイトSOFAシリーズ・BKセット

 

▼布素材

デザインソファ【RWN】2人掛け(ウォッシュデニム仕様)

 

張り地で選ぶ場合は、他の家具や壁紙の色合いとどこまで統一感を持たせるかも考慮に入れた上で選ぶようにすると良いでしょう。

 

生活スタイルによるソファの形状とサイズ

ソファには、形状によっていくつかの種類に分類されます。

ソファの種類

1人掛けサイズのソファは、リクライニング付きのものや肘付きタイプのものなど幅広いバリエーションが存在します。

 

▼リクライニング付きソファ

日本製ハイバック&リクライニングソファ

 

▼木肘ソファ木肘ソファ

 

2人掛けソファのうちサイズが小さいものはラブソファと呼ばれ、2人で座った場合は身体が密着しやすいため、カップルの同棲生活に向いている他、1人掛け用としてゆったりとした座り心地を楽しむこともできます。

 

▼ラブソファ

カバーリングコーナーソファー【LJY・ラブサイズ】

 

大型のソファでは、部屋の隅に置くことを想定したコーナーソファや、背もたれに身体を預けたまま足を伸ばすことができるシェーズロングソファなどが存在します。

 

▼コーナーソファ

コーナーソファ

 

▼シェーズロングソファ

シェーズロングソファ

 

ベッドとしても利用できるソファベッドは、部屋の省スペースに一役買う他、急な来客や昼寝をしたい時などにも役立ちます。

 

▼ソファーベッド

ソファベッド

ソファのサイズ

ソファのサイズを選ぶ上では、

 

・部屋に搬入できるサイズか
・部屋の希望する場所に配置できるサイズか
・生活導線の邪魔になることはないか

 

ということが大前提となります。

 

このため、ソファの購入前には、部屋の間取りやドアのサイズ・形状・取手の位置ソファの配置を想定しているスペースの広さを計測しておくことをおすすめします。

 

その上で、生活スタイルに合わせて「横になれる広さか」「PC作業などに支障はないか」「見た目の圧迫感が無いか」という観点から選ぶようにすると良いでしょう。

 

部屋との調和を演出する、ソファのカラー

部屋にソファを置く上で重要なのは、ソファ自体のカラーが部屋全体の色と調和が取れているかどうかです。

 

部屋の色は、

 

・部屋で最も広い面積を占める床や天井などの色で、部屋全体の印象を決めるベースカラー

・カーテンや家具に使われる、ベースカラーに次ぐ面積を占めるアソートカラー

・雑貨やクッションなどに使われ、面積が最も小さいアクセントカラー

 

の3種類に分類されます。

 

この3種類の組み合わせによって、部屋の印象がかなり変わります。

 

3種類の色が全て同系統の色で統一されれば、部屋全体が落ち着いた雰囲気となりますし、どこか1箇所を敢えて違う系統の色にすることで、その箇所を目立たせることができます。

 

▼同系色で統一

 

▼オレンジをワンポイントに

 

ソファを目立たせたい場合、他の家具は床や天井と同系統の色で揃えると良いでしょう。

 

色の系統で見ていくと、オレンジや赤などの暖色はぬくもりを感じさせる空間や、活気に満ちた空間を演出できます。

 

一方で、ブルーやグリーンと言った寒色は、落ち着いた雰囲気をさらに引き締める効果があり、黒やグレーといった無彩色は、目に入ってくる情報量を抑えることで、他の空間とのメリハリをつけたりリラックスした空間を作る上での助けとなります。

 

▼寒色系でまとめたリビング

 

▼無彩色系のリビング

 

ソファの色を選ぶ時は、ソファの大きさにもよりますが、部屋全体の配色を分析した上で、ソファを目立たせたいのか他の空間に合わせたいのかを考えるようにしましょう。

 

用途によって変わるソファ選び

ソファを選ぶにあたっては、どのような目的でソファを使用するのかを考慮しましょう。

 

例えば、ソファをくつろぐ目的で使いたい場合は、足を伸ばすことができるソファがおすすめです。

 

足を伸ばせるソファ

 

寝転がることもできる広さを兼ね備えているとなお良いでしょう。

 

応接間や事務所で使う場合は、シンプルなデザインであり、丈夫な作りのソファが望ましいです。

 

オフィスの応接室

 

書斎などでソファを使用する場合は、机の高さや座高も考慮に入れたソファを選ぶようにしましょう。

 

なお、ルームシェアをしていたり、家庭を持ったりするなど、将来的にソファを使う人数が増えることを想定する場合は、できる限り余裕を持ったサイズのソファを購入することをおすすめします。

 

くつろぎ空間を演出するためのソファ選び

ソファは、単なる椅子とは異なり、弾力や大きさによってくつろげる空間を作り出すことができます。

 

逆に言えば、ソファのある空間は十分にくつろげる空間であるべきなのです。

 

構造やデザイン、色といった要素から最適な組み合わせを選び、座り心地と見た目の調和を上手く両立させて、我が家だけのくつろぎ空間を演出しましょう。

インテリア家具を探す

  • ADVICE インテリアコーディネートワンポイントアドバイス
  • DOWN FUTON 羽毛布団
  • RUG ラグマット
  • ASIAN FURNITURE アジアン家具
  • かしこいベッドの選び方
  • かしこいソファの選び方
  • かしこいテレビ台の選び方
  • 購入前に知っておきたい布団のアレコレ
  • ご不要になった家具の処分について
  • 組み立て・設置と不要家具の引き取りについて
  • インテリア用語集
トップ